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元チーフ歯科衛生士のmayumi(@mayumi999222)です。
今は結婚を機に退職をしましたが、以前は歯科衛生士として毎日忙しい中も楽しく歯科衛生士の業務をこなしていました。
私が勤めていた歯科医院は、今では当たり前になっている子供にも優しい雰囲気ではなく、先生の腕で評判が高く患者さんもたくさん来られる人気の高い歯科医院でした。
それだけ先生も信頼と人気があったんでしょうね。
その先生の下に研修医の先生方が何人かおられたので、私は様々なドクターと触れ合うことができました。
そして沢山のドクターの診療方針を知ることができたし、それぞれのドクターの考え方の違いに悩むことも沢山ありました。
それらを経験できたことで私自身のスキルアップにも繋がったと今では思うことができるようになりました。
今回は私の歯科衛生士人生の中で失敗しながら学んだ
患者さんのタイプ別にあわせた接遇
について書いていきたいと思います。
歯科医院には様々な患者さんが来院されます。
- 若い人、年配の人
- 妊婦さん、乳幼児、子供、暴れる子供、泣き叫ぶ子、おとなしい子
- 見た目少し怖めの人、見た目だけじゃなく本当に怖い人
- 怖がりの人、短気な人、優しい人、言いたいことを我慢する人
- せっかちな人、忙しい人
- 病院の先生、看護師さん、弁護士さん、警察官
老若男女、子供からお爺ちゃんおばあちゃん、職種も様々。
様々な方が来院されますが、性格など全く違ってもみんな同じ悩みや痛みをもって悩んでいる患者さんです。
最初は心を開いてくれない人も多いですが、私たち歯科衛生士が愛情をもって接することで来院ごとに少しずつかわってくる表情、態度に気づくことができます。
そこを発見できた時自分に
「あの患者さんの気持ちを変えることができた!」
という自信がつきますし、大きな喜びも感じることができました。
しかしこの気持ちの状況に特にデリケートに扱わないといけない人がいます。
歯科医院では必ず
優しくわかりやく、そして励ましてあげる
ことが大事な患者さん、そう子供さんとそのお母さん(お父さん)が今回の記事の中心になります。
今回の記事からわかる内容とは
- 死ぬ気で抵抗する子供ちゃん
- その子供ちゃんに対しての対処法
- 子供が泣いて困り果ててるお母さん
- 歯科衛生士としてのお母さんへの気配り
それでは、私mayumiの経験患者さん別の接し方と対処法(接遇)....
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目次
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↓歯科衛生士/高待遇転職サイト↓ Mayumiこんにちは! 元チーフ歯科衛生士のmayumi(@mayumi999222)です。 いつもは家庭の大蔵大臣としてドンって構えているような私ですが(笑)そろ ...
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【接遇】歯科衛生士vs死ぬ気で抵抗する子供ちゃん
子供にとって病院って地獄のような場所なのだと思いますよね。
私も実際に子供時代は病院が大っ嫌いで、病院中を走り回って泣き叫び、ベットの下に小動物のように逃げたことを当時の小児科の看護士さんに今でも笑い話として言われます(笑)
結果はお分かりだと思いますが、母親によって引きずり出されお尻に注射をブスリ…(笑)今は笑い話として子供にも話していますが、当時は逃げるのに必死だったんですよ(笑)
子供にとっては病院は、それくらい恐ろしいものだと思います。
いや、それぐらい恐ろしかったのです。
内科ならお母さんの膝の上で先生に診てもらって聴診器を当てられ、
「様子見」か「吸入」「注射・点滴」
その判断で運命の分かれ道…
歯科医院はユニットに一人で座らされ
「カチャカチャ」
と音のする尖った武器のような物が嫌でも視界に入ってきますよね?
この尖ったドリルみたいなの(義歯用のバー)を使うのかな?
お母さんは別の椅子に座っているけど助けてくれるのかな?(泣)
など、子供心に色んな想像をして恐怖心がマックスになっているのだと思います。
もうこうなると誰も信じることができない状態に入ってしまいますね。
ありとあらゆる手段を、あのちいちゃな頭で一生懸命考えて戦闘態勢完了!!
とにかく泣く
暴れる
逃げる
意地でも口を開けない
そして咬む
子供の気持ち、私はよくわかります…。
私もそうしていたかもしれません(笑)
【対処法】そんな私は子供が来たら、まず私に慣れてもらうことが大事
そんな子供ちゃんに対して私はこのような具合に対処していました。
①待合室で顔合わせをして好きな物の話をしたり、少し遊んだりして、どんな感じの子供か感じ取っていました。
人見知りや怖がったりせずに私を受け入れてくれる様子が見て取れたら、手をつなぎ、子供と一緒に診療室に入ります。
スムースにユニットまで進めたら第一段階クリアです。
②もし、途中で立ち止まってしまったり、何かにくぎ付けになったしまったら、同じ目線にまで下がり、何を見て固まっているのか確認していました。
目線の先が先生だったり、タービンだったり、動き回るスタッフだったり、可愛い人形だったり…。
怖がっているようなら説明をしてあげると安心してくれると思います。
先生にくぎ付けのの場合、(若い先生だったら、患者さんが近くを通る時は顔を患者さんの方に向けてくれるので)子供を先生の近くまで連れて行くと先生が軽いスキンシップをとってくださいました。
先生のおかげでこの段階でかなりの子がニコッと笑ってくれましたよ。
③ユニットに無事に座ることが出来たら、周りにある器具、機械の説明をした方がいいのかなと思います。
チェアーの上がり下がり、後ろに倒したり起こしたり。コップの水を出させてあげたりすると、ちょっと歯医者さんのお手伝い気分になるようで、誇らしそうにお母さんに水の出し方を教えていてとてもかわいかったですよ(笑)
ここで今の対処法の細かい説明をしておきましょう。
・タービン・・・バーを抜いて作動させて何をするのか説明。王道のバイキンマンに活躍してもらい、「バイキンマンが口の中にいるからやっつけるための道具だよ」と説明をすると一生懸命耳を傾けてくれました。
・3wayシリンジ・・・エアーと水をだして、エアーは軽く顔に「プシュップシュ」と当ててあげるととても喜んで何度もおかわりをいただきました(笑)
・バキューム・・・いきなり子供に引っ付けるとおびえきってしまうので、まずはバキュームのボディで私の手を吸い、チップをつけて子供の手のひら・ほっぺたなどをピコっと吸うと最初は恐る恐るの状態ですが、慣れてくるとおねだりをしてきました。めちゃくちゃ可愛かったです。
・ラバーカップ、ラウンドバー・・・回転速度を低速にして指にあてて感触を知ってもらいました。
・義歯用バーなど・・・人間には使わないと説明しておきます。
・ワッテ・・・ちぎって少し子供に渡して肌触りを確認してもらいます。
・ミラー、ピンセット、探針・・・それぞれの役割も説明。ミラーと手鏡を持たせると自分で口の中を見て楽しむ子どももいました。
・なるべく子供の目に届かない場所にメインテーブルを下げておきましよう。
・器具、機械の説明が終わったら先程子供に説明した基本セットで子供さんの口腔内を見て虫歯チェック。
④さあ、いよいよ先生の出番です。
先生にどのような性格の子供さんか、あらかじめ伝えると先生も心構えができるので、ここはぜひ先生に伝えてあげてくださいね。
⑤次は説明から診療に入りますが、スムーズにいける子供さんならそのまま治療に入ります。
そして治療時には先生が手に取るものを素早く確認し、何を使い、どのような感じになるか子供さんの体に触れながら説明をし、頭や舌、手を動かすと危ないと言う事は必ず伝えてくださいね。
ここで子供ちゃんが逆に治療を怖がるようだったら先生からの指示で、慣れるまで歯磨きをして終わりというケースもでてくる場合もあります。
この時はお母さんにきちんと説明をしないといけません。
そこでお母さんに
「無理に治療をすると次回から怖がって拒絶してしまうので、慣れるまではブラッシングにしようと思いますがよろしいでしょうか?」
それでもお母さんによっては、時間が取れないから今日して欲しいと言う方もいらっしゃいます。
その時は仕方がないので応援を呼んでバキュームを持つ人、手をつなぎ励ますスタッフがいると良いでしょうね。
子供にとってはこの時はかなりの恐怖の時間ですので、歯科衛生士が笑顔で優しい声掛けをしてあげたら本当に心強いと思いますよ〜。
そして歯磨きだけで終わっても、泣きながら治療を受けても、その日の終わりには大げさなくらい子供ちゃんを褒めてあげて下さい。
それだけ心を込めて接してあげることで心開いてくれる治療が続けていけることがきっと出来るようになりますから。
何かをやり切ったにはかわりないですから。
それがきっと子供の大きな自信につながりますよ。
ハイタッチをしても良し
頭をなでてもよし
抱っこをしてチェアーから降ろしギュっと抱きしめてあげてもよし
大女優になったつもりで褒めてあげたらほとんどの子供ちゃんは心開いてくれること間違いなし。
大根役者でも全然大丈夫!子供の誇らしそうな顔はめちゃめちゃかわいいですから(笑)
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【接遇】子供が泣いて困り果ててるお母さんを歯科衛生士が対処!
さぁ次はお母さん編ですよ〜。
親なら子供が痛がる姿は見たくないですが、治さないと余計に痛くて泣いてしまうし…しかし最初でも言いましたが子供は死ぬ気で抵抗してきます。
泣き叫んだり、大きな声をだしてしまう子供を見ると、周りに迷惑がかかってしまうという気持ちから、子供を強く叱ったり、おどおどして謝ってばかりになってしまったり、気を使って
「今日は帰ります」
と言われるお母さんもいらっしゃいます。
そんな時こそお母さんに優しく
「大丈夫ですからね〜。大人でも怖いのによく頑張ってチェアーに座ってて。それだけでも凄いことですから」
などと声掛けをしてあげましょう。
子供のそばに座ってお母さんと話をしてもらうだけでも
この歯科衛生士さんはうちの子を本当に心から思ってくれているんだ。
と安心感を与える事ができてきます。
そしてお母さんと話をしながら子供にも
など治療に気持ちを向けさせていきましょう。
それでももしずっと泣き続けるようなら、一旦一緒に待合室に行ってどこまで今日は出来そうか子供に確認、約束をしてみましょう。
だから子供が自分で宣言した約束が歯磨きだけでもいいんですよ。
子供なりに一生懸命考えた約束なのですからね。
そこまでできたら子どもにも褒めて、もちろんお母さんにも
などと子供の頑張りを一緒に喜んであげましょう。
お母さんも子供と同じように気持ちは緊張していたと思うのでその一言できっと緊張もほぐれると思いますよ。
まとめ
病院に行くということは子供にとっても、親にとっても一大事。
ものすごく勇気のいることだと思います。
子供は恐怖心、親は子供がじっとしていてくれるかの心配と、病院スタッフや他の患者さんに対する遠慮などがあるものです。
私も親になって初めて感じたことがあります。
子供が泣き叫んだ時に
周りの人が自分の子供を冷ややかな目で見られたら…
という今まで感じたことのない不安と心配。
それは親になってはじめて感じました。
子供がいない頃の歯科衛生士としてしか勤務できなかったので、もし、当時私に子供がいたら、もう少し母親に寄り添そった行動や声掛けができただろうな…と思うことがあります。
だからこそ人の心を動かすには、まずその人の気持ちになって思いやり、寄り添った行動をとることが大事なのではないかなと思いますね。
歯科衛生士の試練、悩みの一つである子供ちゃんへの接し方・対処法はいかががでしたでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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